これはひどい、とか
あれは最低だ、とか。
これが最高だ、とか
あれは頂けない、とか。
生きていると、色んな感覚に出会う。
でも、
ふとした時に、全てがどうでもよくなっちゃって、
丸ごとオッケー、って時もある。
要するに私たちのような者が伝えている
「あるがままを愛する」ってのは
後者のような「丸ごとオッケー」って時のことだと思うんだけど、
これ、続かないし、続ける必要もないし、
ちゃんと「人間業」をしなければいけないときもある。
誰にだって仏の顔はあるけれど、私たちは基本的に
「にんげん」だ。
だから、
人間である限り、仏のような心であり続ける必要はない。
食欲もあれば性欲もある。
それに、ちょっとしたことですぐ怒ることもあれば、
拗ねて喚いて泣きじゃくることもある。
「だから、なんなんだ」って思う訳です。
—
こういう仕事をしていると、
特に「崇高に生きよう」としている人たちに出会います。
もちろん、その境地を目指すことは構いません。
人生とは、修行なしにそのままいけば、苦ばかり感じるように
なっておりますゆえに、
しばらくの間は、仏のような心を持つ訓練を
することはあると思うのです。
でも、それを無理やり続けようとすると本末転倒。
本来のあるべき姿というのを、逆に忘れてしまうのです。
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