恋愛とは、たった一人でするものなのではないか、という自論がある。
もちろんそれは、独りよがりであるだとか、さみしいものだ、とかいった
極端にネガティブなイメージをもった「一人でするもの」という意味ではない。
どちらかと言えば、非常にニュートラルで、またこの
「恋愛とは、たった一人でするもの」という考え方に
わたしは幾度も救われてきた経験からの自論でもある。
たった一人でするもの、というと語弊があるかもしれないが、
そもそも私たちは相手のことを「好き」でいるようで、実は「相手」が好きなのではなく
その人のことを「好きだと思っている自分」あるいは「好きだと感じている瞬間や時間」
そのものに恋いこがれているのではないか。
可愛げもない解釈だが、こころの世界をある程度追求してきた者としては、
恋愛がどんな状態であろうと、実はすべてのことが
「自分の中で勝手におきていること」なのだ、と分かる瞬間がある。
なんとも妄想や恋いこがれるあの切ない気持ちに浸っていたいという時に限って、
この残酷とも言えるほどのニュートラルな俯瞰女子が現れるのだけど、
それでもやっぱり思う、恋愛とは一人でするものなのだ、と。
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