人生はとってもとても美しい。
そう思わせてくれた出来事が、ある。
それは、日々の中で、とか
小さなことの積み重ねで…とか
「人生はとても美しい」と感じさせてくれる
ごく日常の出来事からではなく。
もっと、こう。
心に突き刺さって、ずっと離れない何かみたいに、
もう私の中にずっと住み着いている思い出なんだ。
その出来事は、実にすばらしく
わたしのことを「人生を全信頼する」ところへと招き入れてくれた。
あの出来事があったから、
今のわたしは、何が見えても「それ」を信じることが出来る。
「それ」というのは今はまだ、うまく言葉にできないけど。
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そのある出来事、というのは
まるで物語のように進んでいく。
見知らぬ人が見知らぬ土地で出会い、
それぞれの人生を確かめあって、また別れていくような。
そんな、ストーリーがある。
とてもとても美しく、
とてもとても、素晴らしい出来事の連なりだった。
自分を愛すること
他人を愛すること
家族を愛すること
遠く離れていても繋がっているという奇跡を
その出来事は教えてくれた。
たった数ヶ月の出来事と景色と出会いが人生をかえることがあるじゃない?
たった一回の接触で心が持っていかれてしまうような恋があるように、
わたしはその出来事に、完全に心を持っていかれたような気がしたんだ。
愛せなかった自分の過去。
ぬぐいきれなかった、根底から沸き起ってくるような怒りと孤独。
それでも人は、自分が心から愛せるものを欲して
きょうもまた頑張っている。
あの人も、この人も
独特の生きづらさと孤独を抱えながら、
きょうもまた気持ちのやり場を探している。
それでいい。
それを誇ろう、と思えた数ヶ月だった。
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その数ヶ月の中で、
わたしは鬱にもなったし、ヒステリーにもなったし
捨ててきたこどもの自分にもなった。
たくさん怒り、たくさん戸惑い
たくさん笑い、たくさんの奇跡を目の当たりにした。
それは絶対に開けられることのなかった扉を
目の前で開けられたような感じ。
そこに木漏れ日が差し込んで
いいグラデーションをつくりだしてくれたような感じ。
温度、がそこに生まれた。
はじめて、温度、を心の中に感じた気がする。
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その物語が、先日、終了を向かえた。
正確に言えば、もっと前から終盤には向かっていたのだけど、
わたしのなかで、その物語が結末を向かえた。
だから、今からはそれを紡ぐ作業に入る。
それをカタチにし、届けられる温度にしていく。
だから、聞いて欲しい、と思う。
人生はとてつもなく美しい連なりで出来ているんだ、
とわたしに教えてくれた物語を聞いて欲しいと思うんだ。
書くことも出来る。
だから、少しずつ書いていこうとも思う。
そんなことをふと、今朝考えていた。
でも、まずは話したい。
みなさんに、聞いて欲しい物語があるんだ。
家族の愛。
友情の愛。
姉妹の愛。
男女の愛。
それを越えた愛。
すべてが詰まっていた、たった3ヶ月の出来事を。
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