私たちはそもそも、なぜ特定の現象や、
何かをきっかけにして「問題センサー」が働いてしまうのでしょうか。
ちょっとしたことをきっかけにして不安になったり、
ちょっとしたことを発端にしてそれが
別のイメージと繋がり、
とめどなく広がる膨大な妄想になったり…。
この仕組みは、なんなのでしょうか。
潜在意識というものには、
過去、今、未来、
という概念がありません。
すべて「今」創造されているとイメージしてみてください。
この時、例え何が未来で何が過去であると
自分は思っていようと、
生まれたイメージはすべて
「今、起きている出来事」として潜在意識は認識します。
未来に対して不安なイメージを持つと、
あたり前ですが、その時に感じるであろう
「感覚、感情、思考」というのは
「今」生まれます。
ですから、臨場感あふれてあふれて、
まるで「今、そうであるか」のように
私たちの中に仮想世界が出来上がってしまうのです。
これが、心配事の無限ループや、
抜け出せない嫌悪感、倦怠感、不安を生み出してしまいます。
—
例えば分かりやすいのでお金の話をしましょう。
未来のお金の不安があったとします。
なくなったらどうしよう。
もらえなくなったらどうしよう。
これが一番ポピュラーな心配事だとしましょう。
この時、わたしたちの潜在意識は
「今、なくなりました、お金が」
という風に情報をキャッチしているので、
「お金がなくなった今ここに相応しい感情」
を呼び起こします。
…不安ですよね。
あったりまえです。笑
さて、気になるポイントは、
「どうして、今起きていない出来事を、考えてしまうのか」
ということ。
これは人間の深層心理、というか
プログラムされた仕組みが原因となっています。
私たちの脳みそには、
たくさんのデータバンクがあり、
それらの情報が蓄積される理由は
「より、たくさんの状況に対応できるため」だとイメージしてみてください。
つまり、シュミレーションできる状況が
多ければ多いほど、人間は安心・安全である、ということなのです。
これはもちろん、
わたしたちの生命を安全に守るためのシステムだもんで、
お金の心配をして不安になるのも
なってもいないことを考えて
「今」その時の感情を溢れんばかりの臨場感で感じてしまうのも
ある意味、仕組み的にしょうがないことなんです。
—
だから、お金がなくなったらどうするか、
というシュミレーションをしたら
誰もが不安になるし、
誰もが恐れを抱く、
というのは基本的なこと。
ぜんぜん、おかしいことではないのです。
ですが、
「お金がなくなったらどうしよう」
というシュミレーションをする
「目的」が、「今ここ、にこの瞬間に」あるかどうか、ですよね。
その目的がなければ、
(なくなれば)
そのようなシュミレーションをして
わざわざ今ここで不安になる必要はない、ということなのです。
ところがどっこーい!
人はそうだと分かっていつつも、
自分が何のシュミレーションをするべきなのか、
あるいは、
未来のどの部分をシュミレーションするべきなのか、
ということを決定できません。
意図的に考えれば、
ポジティブな未来を選択し、
それについてしか考えなければいいだけのことでしょう。
ですが…
はっきり言って、それはお勧めしません。
—
ちょっと難しいことを言うであれば
私たちの頭に浮かぶすべてのことは
既にありとあらゆる情報の中から選別されて
結果的に生まれたもの。
つまり、ただの「結果」です。
(うんちっちです。)
だから、頭の上に
お金に対する不安な未来のシュミレーションが
浮かんで来たとしても、それはただの結果にすぎません。
色んなシュミレーションをする可能性があって
それらは自由なはずなのに、
結果的に
「顕在化」したシュミレーション、イメージ、未来
がそれだけだった、という話です。
これはもうね、
性質としか言いようがないかもしれません。
単純に言い切ってしまえば、
その人の「好み」の問題です。
たくさん不快な未来を想定して、
実際にそれに対する免疫を高めておきたい、
と思う人は
嫌な未来ばっかりイメージとして顕在化しやすい。
逆に、そのような人にとっては
「素晴らしい未来」をイメージすることに
大したメリットがない、と密かに思っていますから
それとは逆に、予想しておいたほうがいいと思う方を、
より顕在化してくるのです。
ってことはですよ…!?
—
とりあえず、まずは自分の
シュミレーションパターンを知ろう、ってことになります!
(すまん、いきなり難易度を下げました。笑
これ以上詳しく書くと、長くなるのでここでは割愛)
ポイントは以下の通り。
◎まず、自分がどんな未来や過去のイメージ・映像を想像することが得意であり、かつ頻繁であるか?を知る。
◎その次に、そのイメージや映像を顕在化しやすくしている理由は何か?メリットは何か?を知る。
ポジティブが顕在化しやすい人
(頭に浮かびやすい人)は逆に言えば、
ネガティブが潜在化しやすい人です。
なので、ネガティブを潜在化させやすいので
もっと言うと
「ネガティブに対して免疫がない」
ということになります。
逆もしかり。
ネガティブなことばかり顕在化する人は、
ポジティブが潜在化しているので、
「ポジティブに対して免疫がない」
ということになるのです。
どちらがいいとかは別として、
ただの性質の違い
だと思ってください。
—
一般的に、
ネガティブばかり顕在化する人は
嫌なイメージを持たれやすいですよね?
嫌なことばかり言う人、
どうしよう、こうなったらどうしよう、
とばかり言う人…。
でもね、この人たちは別の角度から見たら
非常に優れた計画性を持っていたり、管理能力を持っています。
潜在数秘術?的に言ったら、偶数の人とかは顕著ですね。
この人たちに「嫌悪的な反応」をする人を
よく観察してみてください。
だいたいその人たちってのは
「ポジティブ」に見せかけて
「ネガティブ」に対する免疫が弱いだけです(笑)
逆にね、
ポジティブばかり表面に出てきやすい人は、
ネガティブに対する免疫が弱いからこそ、
目の前にネガティブな人を見つけると、
途端に嫌悪感を抱く。
免疫がないものにたいしては、そのような反応を
してしまいますよね。
—
本来、人間というのはこの両方の統合意識で出来ています。
本質は別にポジティブでもネガティブでもないんです。
ただ、性質的に、得意不得意がある、と思ってみてください。
そうすると、
あれ?
そんなに、気にすることなかったかも?
みたいになってくると思いますよん。
——-
6月27日13時~17時@東京渋谷にて
『闇をくぐって光を見つける投影の練習会』
を行います!
募集や詳細はのちほど♪
やっかいな感情、やっかいな投影と思われる現象を
ワークを通してクルッと一回転!
潜在的に何が起こっているのか?を
解明する感覚を練習する会です。
良薬(口に苦し、でも効果有り)を処方します。笑
一緒にくぐれば、闇もこわくない!
おたのしみに~!