「どうしよう」「どうしたらいいだろう」
という思考が、自分の頭の中を占領することがありますよね。
潜在意識の仕組みについてずっと学んでいると、
実はこの頭の中を占領する
「どうしよう」「どうしたらいいだろう」という思考には
2種類ある、ということに気づきます。
ひとつは、「課題」へと変化する問題。
もうひとつは、問題のまま肥大化し、
どんどん問題が他の問題を連れてくる、といった類のものです。
前者は、課題へと変化することができるので
視界がクリアになり、未来へとひろがりを見せます。
後者は、問題が別の問題を呼んで
出口のない迷路に誘い込みます。
何かに対して無意識のうちに
どうしよう
どうしたらいいだろう
と思ってしまったときは、
意識をチェンジして、観察してみましょう。
「どうしよう」
「どうしたらいいだろう」
というのは何かを問題視している証拠ですから、
そもそも問題視している対象が
”ほんとうに、問題なのかどうか”
と検証してみて欲しいのです。
人は簡単に「どうしよう」と考えます。
おなかがすいた、と同じくらい常日頃からこの思考が頭に浮かびます。
しかし、どうしようと考えていることに疑問を抱くことを多くの人はしません。
自分が「どうしよう」でいっぱいになっている
その現象そのものに、疑問を抱かないのです。
『わたし、どうして、どうしよう?でいっぱいなんだ?』と
立ち止まる術を、ぜひ高校とか中学校とかで
伝えて欲しいです
ただ、無意識のうちに流れ込んでくる「どうしたらいいだろう」の波にのまれてゆくだけ。
そもそも、「問題」と「課題」は違うのですが、
自分が問題だとして捉えていることが、実はなんの問題もなかったりする時、
問題は課題へと昇華することはできません。
つまり、本当に問題であることだけが、
課題として認識できるようになっているのです。
もし、とめどない「どうしよう」で頭がいっぱいになったときは、
それを課題に変換できるかどうか、意識してみてください。
問題が課題へと変換できないのであれば、
つまり、問題が問題のままずっと目の前で浮遊するのであれば、そもそも自分が捉えている問題は、
ほんとうの問題じゃないよって、ことなのです。
だから、考えなくていい問題と考えたほうがいい問題があるということ。
人生を豊かにしてくれる問題も、あるということなのです。
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問題は問題です。
そこから課題を見出せるかどうかが重要だと、
ビジネスコアプログラムで伝えることがあります。
例えば、自分のビジネスの現場をシェアしてもらうとき、
その人が
”問題”のみ語っているのか。
それとも
”問題から見つけた課題”について語っているのか。
時間と労力を割いたほうが、
その人の行動や引き寄せる現象に
影響を与えていきます。
「どうしよう」と思ったら、
自分が何を問題視しているのか確認してみましょう。
さらに、その問題は”課題”と変わるのかどうか、チェックしてみてください。
そもそも課題ってなんですか?
と聞かれそうなのですが、あえて答えません(笑)
人生を豊かにしてくれるほんとうに重要な問題であれば、
”問題”と”課題”の違いは、誰でもすぐにはっきりと認識できるからなのです。
あなたは、時間と労力を
問題をしゃべる、問題を考える、問題に占領されることへ使いますか?
それとも、
課題を見つける、課題を知る、課題がもたらす未来について語る、
そこへ使いますか?
豊かな「どうしよう」の時間を、すごしたいですね。
(2016年の過去記事再アップ)