去年書いた記事ですー!
他力本願
という言葉がありますね。
わたしはむかし、大学が仏教系の大学だったので
仏教学は必須でよく勉強したのですが、
この他力本願ということばの意味を知った時に
はじめてこの大学に入ってよかった、と思いました(笑)
知っている方も多いかもしれませんが、
改めてここにその意味を書いておきますね。
「他力というは、如来の本願力なり」
親鸞『教行信証』
(『真宗聖典』 P.193)
「他力」とは、例外なく阿弥陀仏の本願力を意味します。
しかも「たのむ」とは、
「あてにする」という意味の「頼む」ではなく、「憑む」という漢字を書きます。
これは「よりどころとする」という意味です。つまり「他力をたのむ」とは、「阿弥陀仏の本願をよりどころとする」という意味なのです。
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わたしのことばでいうなら、
他力本願とは、
自分以外のすべて(他)の持つ本願(本望)に救われること
といってもいいかもしれません。
親鸞聖人は、
「無明長夜の闇を破し、衆生の志願を満てたまう」力が
本願力であると伝えています。
無明長夜の闇を破し
→不安や悩みの根元でもあるくらーい心を晴らし
衆生の志願を満てたまう
→ほんとうの幸福を満たし続ける
と捉えてみてください。(わたし的解釈)
少し難しく感じる方は単純に、
自力・・・自分ですること
他力・・・自分以外の他がすること
と分けてもらったり、
自力・・・自意識
他力・・・無意識(潜在意識)
としてもらい、
いい気分でいることは自力で行い、
それからのことは他力に任せるとよいってことなんだ、
とイメージしてみましょう。
究極の本音、それは
「いい気分でいること」
という書きましたが、実はこれただのスタート。
自分自身で自分自身の感情や物事の捉え方に責任を持ち、
いい気分でいる選択をすること。
これは自力でやる。
(意識的にやる、ということ)
そこからはじめて、他力が発揮される。
そこからはじめて、潜在意識は機能しだす。
(というか、発揮されていることがわかる)
いい気分でいる時って、
色々な人や街や自然やタイミングや仕事やお金や恋人に対して
ありがとう、と素直に思えるし、言いたくなると思います。
感謝が湧きやすいですよね。
自力で自分をいい気分にすることを選択することで、
そこからはじめて、潜在意識からの恩恵を受ける準備ができるのです。
だから、5日目に伝えた内容は
すべて「スタート地点に立つ」というものなのでした。
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しかし、スタート地点に立つ、とはいえ
実はスタートとゴールは同じ。
わたしたちは
意識的にただいい気分でいればいい。
それを意識していれば、あとは他力が勝手に働くから。
それをありがたく受け取れば、よい。
いい気分でいることは、
他力を受け取れる自分でいる、ってことでもあるんです。
で、
いい気分でいられない時はだいたい、
・自分が勝手に何かを勘違いしている時
・自分が勝手に何かを諦めている時
・自分が勝手に拗ねている時
・コミュニケーションを取らずに勝手に思い込んでいる時
なので、
意識的にいい気分になろうとすると
それとは反対にいい気分じゃないことにも、敏感でいられます。
そう、敏感でいることも、たいせつ。
かといって、そこにのめり込んでいっては意味がないですよね。
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余談ですが、先日こんなことがありました。
とても気分が悪くなったことがありました。
ずーっと気分は悪く、
どんよりとした気持ちで
とても悲しくて
しまいには怒りも湧いてきて
とてもとても辛くて辛くて
自分以外の人がみんな悪い人間に思えてきて
とにかく、気分が悪かった。笑
で、いい気分でいることが大切なのはわかっているのですが、
自分を無理やりいい気分にしようとすると本末転倒なので、
「結果的にいい気分になる」を目指すんですね、そういう時って。
わたしはどうするかというと、
とにかく自分の中にある
『変えたくない考え』
『わかってもらっていないと思うこと』
というものを探すことにするのです。
・絶対にわたしは間違っていない
と主張したくなることの声を聞きます。
・わたしのこういう考えをだれも理解してくれていない
と主張したくなる声を感じます。
で、いろいろ出てきます。
感情も、ね。
だいたい出てくるのは怒りとか悲しさとか。
そして・・・
その声の主に語りかけます。
「スネてるんだね~ウンウン、ウンウン」
( ´艸`)
とにかく自分の中にある
『変えたくない考え』
『わかってもらっていないと思うこと』
というものを探し、
・絶対にわたしは間違っていない
・わたしのこういう考えをだれも理解してくれていない
と主張したくなる声の主にね
「スネてるんだね~」
と。
言ってみてください。
やさしく。
ナデナデしながら。
スネてるんだね~スネてるんだね~と。
それ以上はなにも言わなくて、いいです。
励ます必要も肯定する必要もない。
ただ、認識してあげてほしい。
スネている自分がいることを
その存在を。
これをしばらくやっていると、
すごくじんわり、絡まった糸がほどけるようにするする~っとなっていきます。
むしろじんわり、ホロホロッて、そうなるまでずっと、
声の主に語り続けてあげてくださいね。
「よしよし。スネてるんだね。よしよし」って。
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実はね、
いい気分でいること以上に
いい気分でいられないときに、
自分の中にあるスネや勝手な独りよがりな「どうせ」を放ったらかしにしないこと。
それがいちばん大事です。
焦って
「いい気分でいなきゃ~!!」って。
それ根っこじゃ何も変わっていないので、いいがないのよね。
自分の中にあるスネを発見する、
とってもいい機会。
いい気分じゃないときに、やってみてくださいね、このワーク。